t-kaz’s blog

ボーボー日記

炭鉱の思い出

*炭鉱の思い出

母の妹家族は多久に住んでいた。炭鉱の社宅はきれいで
自分ちとは大違いで訪ねて行くのが楽しみだった。
そこには病院や学校もあり夏祭りは盛大でここで初めて
屋台で買物したり銭湯に行ったりした。当時はまったく
お金の使い方を知らない田舎の子供だった。

叔父さんは炭鉱の経理部門の仕事をしていたのだが
こちらが小学校低学年の頃に多久から神奈川へ引越す
ことになった。当時は閉山するからなんて全然自分に
は理解できないことだったな。

引越しで残していく家具類をもらいにリヤカーを引き
多久と自分ちを往復した。今思っても途中にはトンネル
もあり結構な距離である。行きはリヤカーに乗り、帰り
は押したり乗ったりしながら手伝った。
その間当時薄々は気が付きだしていたがうちは貧乏
なんだなと思い悲しい気分になっていた、
心の中で♪雪の降る街を~の曲がずーっと流れていた。

高校生になって一度、その社宅を探しに自転車で
行ってみたが社宅はまだあった。
そういえばその頃、大町炭鉱のトロッコ列車にも
乗りにいったなぁ。これはスリルあった。