t-kaz’s blog

ボーボー日記

夢に出てくるシーン

 本屋さんが買ってくれた50ccのカブで鶴見消防署に雑誌を
届けるために横浜の本屋から荷物をつんで鶴見警察署の前の交差点
を右折した瞬間に警察署の前に立つ警察官がだーっと走ってきた。
このシーンが俯瞰で今でも夢に現れる。
「免許書!ここが右折禁止だとわからなかったのか!」とその警官は
言った。じっと免許書を見ている脇で「かんべんして下さい。アルバ
イト代が飛んじゃいます。田舎から出てきたばかりなんです。」飛ん
じゃいます、とは言わなかったような気がする。でも警官には通じた
ようだった。まだ免許書の住所が佐賀県だった。
今考えると我ながらよく言えたなと思う。しばらくして「よし、行け。
2度とするんじゃないぞ!」と言うとその警官は鶴見署の門番の位置
に走って戻って行った。この警官は若かった。
これは22歳の頃の出来事だったと思う。これから運転が怖くなりし
ばらくしてこの本屋は辞めてしまった。辞める時に「君のためにカブ
を買ったのに」と嫌味を店主に言われた。
この後バイクで新聞配達する時期がしばらくあるがその後は原付免許
は失効して2度と乗っていない。
朝方、カブで配り終わった道を店に向かって走るのは気持ち良かった。
この店は上大岡駅前にあった。日曜日の夜には中村雅俊が活躍するド
ラマが全盛の頃の話である。